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主にNOIKEルアーやバスフィッシングについて色々書き綴るブログ


by デザインフジワラ
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NOIKE NEWタイプクローワーム『Busy Bro』

直訳すると『忙しい兄弟』になるんですが、
そんな『Busy Bro』に弟サイズの2.8インチが誕生。


『Busy Bro 2.8\"』のサイズ感・ボリューム感_b0177760_23551253.jpg

先にリリースした3.5インチと並行して開発が進められていた『Busy Bro 2.8"』。

NOIKEが最も得意なこのサイズ感、待っていた人も多いと思います。



『Busy Bro 2.8\"』のサイズ感・ボリューム感_b0177760_23551595.jpg

3.5インチと並べるとこんな感じ。

メインボディから伸びるレッグパーツは
3.5インチは4対ですが、2.8インチは3対。

水の抜けを考慮して1対減らしてますが、
レッグパーツ自体の大きさは3.5インチと2.8インチはほぼ同じ。



『Busy Bro 2.8\"』のサイズ感・ボリューム感_b0177760_23551911.jpg

ちなみにアームの先の爪の部分も
3.5インチと2.8インチはほぼ同じ大きさです。

『Busy Bro』は各パーツがしっかり水を掴んで複雑な波動を生み出すという狙いがあるので、
3.5インチからの単純縮小ではなく2.8インチ用に細かく調整しています。

水を掴むパーツが小さいと操作感も弱くなりますしね。



『Busy Bro 2.8\"』のサイズ感・ボリューム感_b0177760_23552288.jpg

ボディは小さくなってもレッグや爪の大きさが変わらないので
『Busy Bro 2.8"』は3.5インチよりもマッチョな印象に見えますね。



『Busy Bro 2.8\"』のサイズ感・ボリューム感_b0177760_23552618.jpg


2.8インチって2.5インチと3インチのちょうど中間のサイズですが、
ボディ形状が違うのでボリューム感的には『Smokin' Dad 2.5"』に近いです。



『Busy Bro 2.8\"』のサイズ感・ボリューム感_b0177760_23553017.jpg

『Smokin' Dad 3"』とのサイズ比較。

全長は同じくらいなんですが
『Smokin' Dad 3"』はボディにボリューム感があるので
『Busy Bro 2.8"』の方が華奢に見えますね。

オフセットフックを使う場合
『Smokin' Dad 3"』は#2/0ぐらいですが、
『Busy Bro 2.8"』は#1くらいになると思います。

まぁ、フックのサイズ表記は各社で結構違いがあるので
必ずしも何番とは言えないのが悩ましいところなんですが・・・。



『Busy Bro 2.8\"』のサイズ感・ボリューム感_b0177760_01352152.jpg

『Smokin' Dad 2.5"』とのサイズ比較。

全長は違いますがボリューム感的にはこの二つは同じくらい。

メインボディのボリューム感も同じぐらいなので
使用するフックサイズも同じでいけます。


ボリューム感は同じでもアームの長さが結構違いますね。

『Busy Bro』は倒れ込みのアクションも重視しているので
ある程度アームの長さが無いとユラユラ揺れながら倒れ込むアームの動きが出にくいです。


基本的な『Busy Bro』の特徴は3.5インチの紹介ブログでも書きましたが
『Smokin' Dad』と『Busy Bro』は対照的な性格なので、
『Busy Bro 2.8"』は『Smokin' Dad 2.5"』と対で考えてもらうのが良いかなと。



『Busy Bro 2.8\"』のサイズ感・ボリューム感_b0177760_23550995.jpg

アピールの『Smokin' Dad』と、食わせの『Busy Bro』。

対照的な性格の二つのワームの特徴を上手く活かして
ローテーションしてみてください。

クロー系ワームがハマる状況なら
どちらかに反応が片寄ることがあると思います。

それを感じて釣果が伸ばせるようになると
釣りがさらに一段階楽しくなりますよ。


ではまた。



# by waterlettuce | 2024-09-02 10:29 | NOIKEの仕事

ロック&バス

先日NOIKEヘビーユーザーの友人と
2DAYSで釣りに行ってきました。

ロック&バス_b0177760_02350243.jpg

まず初日は海です。

あえて事前にどこのポイントに入るかは決めずに
海岸沿いを車で走りながらその場のフィーリングで良さげなポイントをランガン。

NOIKEワームを使って釣れる魚を色々釣ってみようという
行き当たりばったり釣行です。



ロック&バス_b0177760_02350599.jpg

何とな〜く対象魚はロックフィッシュかなぁというイメージで
比較的エントリーしやすいロックエリアや地磯をチョイスしてみます。

二人ともいいオジサンなので危険な場所には絶対入りたくない。



ロック&バス_b0177760_02350709.jpg

比較的水深浅めのロックエリア、そして海藻モッサモサ。

こういう場所には何かしら魚がいるだろうと狙ってみると・・・



ロック&バス_b0177760_02351003.jpg

チビっ子ガシラが果敢にアタックしてきました。

小さいけど幸先の良いスタートです♪



ロック&バス_b0177760_02351331.jpg

その後もガシラは無限バイト。

毎投何かしらの魚の反応があって、
5匹釣ったら1匹くらいちょっと良いサイズが混ざります。

ちょっとコレ、かなり面白いんですけど!



ロック&バス_b0177760_02353618.jpg

ガシラ以外にはベッコウゾイも釣れます。

魚にピントが合ってないのがちょっと残念・・・



ロック&バス_b0177760_02354370.jpg

ヒットルアーは『Smokin' Dad 2.5"』
#139モーターオイル/ゴールド。

モーターオイルって水の中ではこんな色に変色します。


目ぼしいポイントをサクサクっと狙ったら次の場所に移動。

その移動中に悲劇が・・・



ロック&バス_b0177760_02354621.jpg

お気に入りの偏光サングラスが壊れました・・・

二人分の荷物で満載になった荷室にポンと置いといた私が悪いんですが、
荷物が崩れてバキッといってしまいました。

テンション激下がりです・・・



ロック&バス_b0177760_02354991.jpg

次のポイントでもガシラは無限バイト。

そして時々釣れるベッコウゾイ。


楽しいんですが、頭の中はサングラスの後悔でいっぱい・・・



ロック&バス_b0177760_02355292.jpg

でも、ガシラが癒してくれます♪

ガシラってカッコイイなぁ♡

魚のプロポーションフェチの私にはたまらない造形美。



ロック&バス_b0177760_02355555.jpg

『Busy Bro 3.5"』にもしっかり喰ってきます。

アタリの出方が明確なのもガシラの特徴ですね。

ガシラゲーム、ちょっとハマリそうです。



ロック&バス_b0177760_02355892.jpg

友人はガシラを堪能しつつも時々キジハタ釣ってました。

私もキジハタ釣りたかったなぁ・・・羨ましい。



ロック&バス_b0177760_02360202.jpg

私は『Smokin' Dad』をメインに
2.5"・3"・3.5"の3サイズをローテーションして狙いましたが、
友人は一日中『Mighty Mama!!』ばかり投げてました。

『Mighty Mama!!』特有のガツガツバイトの虜になったようです。



ロック&バス_b0177760_02360629.jpg

思いつきでやってみた行き当たりばったりランガン釣行ですが、
想像以上に楽しかったです。

お互い初めての場所で何が釣れるか分からないワクワク感がいいですね♪

ガシラが思いのほか楽しかったので
次回はガシラ用のタックル組んでこようかな。


ちなみにこの日釣ったベッコウゾイとキジハタの一番良いサイズを
一匹ずつ持って帰って刺身で食べてみましたが、キジハタの方が上品な味でした。
もちろんベッコウゾイも美味しかったですよ。


というワケで、初日の夜は友人宅で釣り談義しながら
釣った魚をあてに深夜まで呑み明かしました。




そして二日目。

この日はバス釣りです。



ロック&バス_b0177760_02360913.jpg

場所は五三川。1日300円で釣りが楽しめるって最高ですね!

前日飲み過ぎたので昼過ぎからのスロースタートです・・・


ちなみに五三川って前回来たのがこの時なので、
五年振りになりますね。

さすがは中部エリアの超メジャーフィールド、
釣り人の数も多くて良さそうな場所には常に先行者がいます。


ポイント探してウロウロしていたら
ピン!と閃く場所があったので入ってみることに。


ロック&バス_b0177760_02361255.jpg

いきなり釣れました!



ロック&バス_b0177760_02361548.jpg

別に魚が見えたワケではないんです。

通りがかりでポイントを見た瞬間、
水の色とか雰囲気とかがすごく良かったのでココは釣れるやろなぁと。

昨日の行き当たりばったりロックフィッシュ釣行で
嗅覚が冴えていたのかもしれませんね。



ロック&バス_b0177760_02361804.jpg

ヒットルアーは『KAISHIN Blade』+『Smokin' Dad 3.5"』。

この組み合わせが最近お気に入りでよく使ってますが、
シャローをゆっくり引けて、アクションのピッチ数が多いのが気に入ってます。

ウニャウニャウニャっとダッドのアームが激しく水を掻き回すのに
かなりゆっくり引けるので、この日のように雨で濁りが入った状況とかは
特に良いと思います。


私はオリジナルモデルの『KAISHIN Blade』を使いましたが、
この状況で数を釣るなら『TINY KAISHIN』がいいかもと友人にアドバイスしたら
見事にそれでキャッチ!


ロック&バス_b0177760_02362108.jpg

こういう小規模なクリークみたいな場所では『TINY KAISHIN』は強いですね。



ロック&バス_b0177760_02362434.jpg

『TINY KAISHIN』+『S.L.T.minnow 3.5"』

鉄板の組み合わせですね。



ロック&バス_b0177760_02362625.jpg

立て続けにもう一匹釣りましたが、前日の釣りの疲れが残っているのか
それとも飲み過ぎて二日酔いなのか、彼の顔から表情が消えました・・・



ロック&バス_b0177760_02363514.jpg

私はバイトがなくても『TINY KAISHIN』にサイズダウンすることなく、
『KAISHIN Blade』+『Smokin' Dad 3.5"』の組み合わせで押し通します。

ルアーは変えませんが、
水の色を見ながらカラーは頻繁にローテーション。

少し濁りがおさまっているエリアに差し掛かったので淡めのカラーをチョイス。

出ればデカイ『KAISHIN Blade』
ヒットではなくホームランを狙いに行きます!



ロック&バス_b0177760_12085484.jpg

そしてドーーーン!!

ちょっと足らなかったので三塁打ですかね?


半日やって二匹の釣果でしたが、
やりたい釣りをやりきったので個人的には納得です。

五年振りの五三川で魚が釣れただけでも上出来なので
この喜びを素直に噛み締めます!



ロック&バス_b0177760_02363856.jpg

というワケで、久しぶりに釣り三昧の週末。

釣りの後のシメのラーメンは今回つけ麺にしてみました。


美味しいんやけど、
麺とスープを分ける意味が
私にはいまいち理解できません・・・

この味をラーメンで食べたい!


ではまた。




# by waterlettuce | 2024-06-20 11:41 | 釣りの事
前回のブログからの続きです。

明け方までブログ書いてたら変なテンションになってしまい
脳内で中島みゆきの『地上の星』が流れ出しましたが、
仮眠を取ってスッキリしたので気にせずそのまま書き進めます。


触角フックがGamakatsu製である理由 その2_b0177760_02172960.jpg

触角フックのパッケージ。

僭越ながらちょっと私がお手伝いさせていただきました。

Gamakatsuさんのイメージを崩さないように
触角フックの〝Vガード〟をイメージさせるラインを入れたシンプルなデザイン。

最終的な定着に関してはGamakatsuさんの方でやっていただきましたが、
タタキ台のデザインは私が起こしました。


このパッケージデザインで私が重要視したのがこの部分。


触角フックがGamakatsu製である理由 その2_b0177760_02173445.jpg

T.G.W(トーナメントグレードワイヤー)

触角フックが〝究極の触角フック〟になるためには
この線材(フックの材料)の使用が不可欠でした。



触角フックがGamakatsu製である理由 その2_b0177760_02173866.jpg

GamakatsuさんのフックでT.G.Wを採用しているものは
バス用のフックを中心にいくつかあるんですが、どれも訴求が弱い。

T.G.WってGamakatsuさん独自のものなので
大きな訴求ポイントになると思うんですが・・・


あっ、ちなみに触角フックのパッケージは
画像左の『WORM 334』のイメージを踏襲しています。

Gamakatsuさんのパッケージって
こういうシンプルなデザインのイメージが私にはあるんですが、どうですかね?


触角フックがGamakatsu製である理由 その2_b0177760_02174154.jpg

そして最終的に完成したのがこのパッケージ。

書体とか、細かい部分は若干変わってますが
ほぼタタキ台のデザインのままいってくれたようですね。

後から聞いた話だとT.G.Wのアイコンは
Gamakatsuさんの規定だとここまで大きく入れることは過去になかったみたいですが、
フジワラがうるさいからこのままでと、担当の方がゴリ押ししてくれたみたいです。スミマセン・・・



さぁ、そんなワケでいよいよこの記事のオーラス、
T.G.Wの線材が触角フックに必要だった理由について書いていこうと思いますが、
その前にチヌ・キビレの口の構造について少しお話し。


触角フックがGamakatsu製である理由 その2_b0177760_02174597.jpg

例えばブラックバスの口。

バスの口で硬い部分は唇の周りくらいで
ルアーが口の中に入ってしまえばフックが掛かる場所は多くあります。

比較的フックアップしやすい対象魚と言えますね。



触角フックがGamakatsu製である理由 その2_b0177760_02174931.jpg

それに比べてチヌの口。

画像はどちらも同じ50cmぐらいのサイズを選んで載せてますが、
バスに比べるとかなり小さいし、口の中は歯がビッシリと並んでいます。

バスは大きな口で吸い込んで飲み込むかたちの捕食をすることが多いですが、
チヌ・キビレは貝や蟹などの甲殻類を噛み砕いて捕食するので
こういった口の構造をしています。

ちなみにこの画像では触角フックを使っているので上顎の奥にしっかり掛かっていますが、
オフセットフックだと魚のサイズが大きくなるとこの掛かり方はしにくくなりますね。



触角フックがGamakatsu製である理由 その2_b0177760_02175413.jpg

一般的にチヌ・キビレは
口のサイドのカンヌキと呼ばれる部分に掛けるのが
良いと言われています。

魚が反転して重みが乗ってからフッキングするとこの掛かり方になることが多いですが、
ショートバイトを積極的に掛けていかないとフックアップできない状況もあるし、
口の中に入ったルアーの状態はアングラー側がコントロールしきれない部分もあります。

歯がビッシリで硬い部分が多いチヌ・キビレの口。

当然硬い部分にフックポイント(ハリ先)が立つとほぼ掛からないし、
ポイントが鈍ってしまう原因にもなります。


そういった状況に対応すべく、
私たちが最もチニングに適していると考えたフックの線材が
T.G.W(トーナメントグレードワイヤー)。

触角フックがGamakatsu製である理由 その2_b0177760_16332199.jpg

釣鈎専用特殊新素材のGamakatsuさんオリジナルの線材なんですが、
ハリ先が欠けたり曲ったりすることが極めて少なく、
一般的に釣鈎に使われる線材に比べると鈍りにくいという特徴があります。

しかも高強度で靭性の高い線材なので、同じ強度なら線径を細くできるという特徴も。

同じ強度と靭性ならフックは細ければ細い方が刺さりが良くなるので
ルアーフィッシングには理想的なフックの線材だと言えます。
Gamakatsuさんってこんなに良い線材を使ってるのに何でそこを強く訴求しないんだろう・・・

特に口の構造上、フックアップさせるには
フックそのものの性能が重要になってくるチニングにおいては
T.G.Wってスゴく適している線材だというのが私たちの考えです。


フックってどうしても形状に目が行きがちですが、
もっと大元の線材の部分が対象魚にマッチしていると
釣鈎としてのベースのポテンシャルがグンと上がります。

そういう部分を大切にしてモノ作りをすることで
今まで既存のフックを代用して使っていた触角フックが
〝究極の触角フック〟へと進化できるハズ。

そうしてテストを繰り返して最終的に行き着いたのがこのフック。


触角フックがGamakatsu製である理由 その2_b0177760_02175790.jpg


アメリカのみで販売されているプレミアムシリーズの『G-Finess Stinger』

触角フックはこの『G-Finess Stinger』を採用することにしました。

もちろん線材にはT.G.Wが使われています。


Gamakatsuさんって釣鈎の世界的企業なので
ストレートフックだけでも日本で販売されてないものが
世界各国にかなりの種類があります。

その中でYukiさんが求めるものに近いものを片っ端から取り寄せては実釣で検証していき、
それでも理想とするものがなかったらオリジナルで作ることになっていたんですが、
色々試した中でYukiさんが「これがパーフェクト」とチョイスしたのが『G-Finess Stinger』。

シャンクの長さ、ベントカーブの形状、内向きのスロート、マイクロバーブなど
全てがYukiさんが理想としていたもので、しかもそれがT.G.Wで作られている。

営業的な立場で言うとイチから作った方が
セールストークとしては付加価値を付けやすいなぁとの思いもありましたが、
Yukiさんがパーフェクトと思ったものが目の前にあるのにそれを採用しない手はないし、
このフックを使い出してから飛躍的にキャッチ率が上がったのも事実です。

なのでこれはこのまま採用しようと。
そして噓偽りなく『G-Finess Stinger』だとアナウンスしようと。
下手な小細工は私たちの流儀に反します。


ちなみにこのフック、
アメリカでは主にバスフィッシングの
ネコリグ用フックとして開発されたものです。

日本だとストレートワームのネコリグはマス鈎形状のものが一般的ですが、
アメリカでは最近こういったロングシャンクのストレートフックが
広まりつつありますね。


触角フックがGamakatsu製である理由 その2_b0177760_02180661.jpg

アメリカではこのフックは#1/0・#1・#2・#4・#6の5サイズがありますが、
触角フックとして採用するのは#1・#2・#4の3サイズ。

チニングに使うサイズとしてはこの3つでほぼ対応できます。



触角フックがGamakatsu製である理由 その2_b0177760_02180938.jpg

触角フックの最終サンプル。

ガードやワームキーパーの長さや位置の微調整を何度か行い、
2023年の11月に届いたこのサンプルでYukiさんがGOサイン。

そこから職人さんたちが一本一本丁寧にハンドタイイングしてくれてます。

熟練の職人さんを持ってしても何万本単位で作るのは相当手間を要する作業なので
リリースまでに時間が掛かってしまうのは致し方ないことですね。

自信を持ってオススメできるフックになったと思うので
リリースまでもうしばらくお待ちください。



触角フックがGamakatsu製である理由 その2_b0177760_02171713.jpg

というワケで二回に分けてお届けした
〝究極の触角フック〟を追い求めての取り組み。

究極を目指すなら形状もさることながら
フックの元となる材料の線材も吟味することが重要。

そして私たちがチニングにおいてベストの線材だと感じたものは
Gamakatsuさんにしかない釣鈎専用特殊新素材のT.G.Wという線材でした。

だから触角フックはGamakatsu製である必要があったのです。


カタチだけ真似ても辿り着けない境地にまでブラッシュアップすること。
それこそが〝究極の触角フックプロジェクト〟です。


あ、また脳内で中島みゆきが流れ出しました・・・



ではまた。




# by waterlettuce | 2024-05-26 20:40 | 密かな仕事
弊社スタッフYukiさん考案の『触角フック』。

触角フックがGamakatsu製である理由 その1_b0177760_02171713.jpg

このブログでも何度か紹介していますが、
いよいよこの夏、Gamakatsuさんから正式にリリースされます。

Gamakatsuさんのwebサイトにもフックのラインナップとして触角フックが載りましたし、
触角フックが取り上げられているので是非一度チェックしていただければと。

Gamakatsuさんの営業担当の方の話では発売時期は8月上旬とのことですが、
これは不足の事態があった場合に対応できるように少し余裕を見てのスケジュールなので
実際はもう少し早くなる可能性もありますし、ボチボチ受注も始まってるかもしれません。


というワケで、このタイミングで私の方からも触角フックの記事を書いてみようかなと。
せっかく書くのだから他の人には書けない私なりの切り口で。

少し長文になってしまうかもしれませんが、
触角フックの理解を深めた上で使っていただければと思うので
是非お付き合いください。


一応これまで触角フックについて書いてきた
ブログのリンクを下に貼っておきます。
 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

読まなくても別にいいけど読んだ方がこの先の話が理解しやすいので
念の為におさらいをオススメします。


前フリが長くなってしまったのでそろそろ本題に入りますね。



触角フックがGamakatsu製である理由 その1_b0177760_02172103.jpg

この記事を書くにあたって過去の写真を見返してたら、
私がYukiさんと初めて一緒に釣りをした時には
彼はもうすでに触角フックを使ってましたね。



触角フックがGamakatsu製である理由 その1_b0177760_02172552.jpg

当時の彼は『Smokin' Dad 2.5"』にドハマリしているロコアングラー。

地元のフィールドでボコスカに釣りまくってました。



触角フックがGamakatsu製である理由 その1_b0177760_04390427.jpg

その後何度か一緒に釣りをしたり色々とやり取りをして
NOIKEマーケティングのスタッフに加わってもらいました。

そして彼がいつも使っているこのフックに可能性を感じた私は
何とかしてこれを製品化できないかと考えるように。


まず最初に相談したのは株式会社NOIKE代表の竹内プロ。


触角フックがGamakatsu製である理由 その1_b0177760_05105692.jpg

知ってる人は知ってますが彼は以前、
某フックメーカーの開発をやっていました。

敢えて名前は出しませんが今でも販売されている超ロングセラーのあのフックや
チニングにも使う人が多いあのオフセットフックなんかも彼が若かりし頃に携わったもの。

ルアーフックの知識に関してはそんじょそこらのレベルではないです。


「そういうフックやったらGamakatsuさんに頼むののがベストやな。話通しといたるわ」
と、彼の電話一本で一気に話が前に進みます。


実を言うと私も触角フックを作るなら是非Gamakatsuさんでと思っていましたが、
釣鈎としては世界的企業のGamakatsuさんに売れるかどうかも分からない企画を持っていくのは
正直ちょっとハードル高かったです・・・

それが竹内プロの電話一本で話を聞いてもらえることに。

持つべきものは頼れる相方です。



触角フックがGamakatsu製である理由 その1_b0177760_05110154.jpg

そしてGamakatsuさんの本社に行って触角フックをプレゼン。

このフックにどういう特徴があって、これを使うことで釣りがどう変わるか。
そしてGamakatsuさんにとってどういうメリットがあるのか。

触角フックだけではなく、その先の展開まで含めて必死でプレゼンしました。


この時、Yukiさんのコンスタントな釣果発信はもちろんですが、
トップバトラーさんがお店で触角フックを広めていってくれてたことが
私にとって追い風になりました。

チニングをもっと盛り上げるためにGamakatsuさんも協力して欲しい!

その想いが通じたのかどうかは分かりませんが、
ついに究極の触角フックプロジェクトが動き出します。



スミマセン、一気に書き上げようと思いましたが夜が明けてしまいました・・・

ちょっと仮眠を取ってから続きを書きます。


ではまた。




# by waterlettuce | 2024-05-26 07:04 | 密かな仕事

Busy Bro 3.5"

昨年末に日本国内では少量をプレリリース、
そして先月ようやく正式リリースとなった『Busy Bro 3.5"』。

このブログでまだこのワームのことをちゃんと書いてなかったので
遅ればせながら特徴について書いておこうと思います。


Busy Bro 3.5\"_b0177760_11531863.jpg

NOIKE NEW アイテム『Busy Bro 3.5"』

〝微波動で誘う食わせのクローワーム〟という開発コンセプトの元、
長く険しい、けれど楽しいトライ&エラーの期間を経てようやく完成。

微波動と言いつつも、使い方によってはそうじゃない部分もありますが、
基本的にはアピール系の『Smokin' Dad』とは正反対の特徴を持つ
食わせのクローワームに仕上がってます。


このワーム、NOIKEではクローワームという位置付けにしていますが、
開発当初のコードネームはバグ系の名前が付いていたし、
テナガエビっぽく見えなくもないのでシュリンプ系と思われるかもしれません。

でも、NOIKE的にはあくまでこれはスリムなクローワーム。

もっと大きなくくりで言うとクリーチャー系って感じでしょうか?


Busy Bro 3.5\"_b0177760_12524441.jpg

NOIKEのクロー・ホグ系アイテムは

他には小さいサイズで『Yabby』もありますね。


Busy Bro 3.5\"_b0177760_11532718.jpg

この中で『Mighty Mama!!』『Donkey BOO』『Yabby』は
アングラー側が操作をすることによってアクションを生み出すタイプ。

なのでフォール時にはあまりアクションしません。



Busy Bro 3.5\"_b0177760_11533331.jpg

対して『Smokin' Dad』はフォール時に水を受けてワームが自発的に動くタイプ。
今回の『Busy Bro』もこちらのカテゴリーのワームです。
マニュアル操作かオートマ操作かって感じですかね?

このフォールで自発的に動くタイプのクローワームで
アピール系の『Smokin' Dad』とは正反対の食わせのクローワームというのが
『Busy Bro』の立ち位置になります。


というワケで、より特徴を分かりやすくするために
『Smokin' Dad』との比較対象で『Busy Bro 3.5"』の紹介をしてみようと思います。
本当はこの春にリリース予定の『Smokin' Dad 3.5"』と比較すると同じ3.5インチ同士で分かりやすいのですが、
諸事情により『Smokin' Dad 3"』との比較になります。




Busy Bro 3.5\"_b0177760_11535152.jpg
水を掻き回してブルブルとアクションする『Smokin' Dad』の爪に対して
水を受け流してヒラヒラとアクションする『Busy Bro』の爪。

単に動いてアピールすれば良いワケではなく、
如何に水を動かして波動を生み出すかが重要。

視覚だけじゃなく側線でも感じ取る対象魚に対して
どのような波動でアプローチしていくかは大切な要素です。

アピールの『Smokin' Dad』と食わせの『Busy Bro』。
それぞれのコンセプトにマッチした波動を生み出すようにデザインされています。



Busy Bro 3.5\"_b0177760_13105736.jpg

ボディのリブは『Busy Bro』の方が深く立体的な形状。

ボディのリブが水を掴むことでワームを動かした時に
ボディ全体に水流の膜が生まれます。

『Busy Bro』は敢えて『Smokin' Dad』よりも若干リブを深くすることで
少ない移動距離でも水流の膜が多く複雑になるように作られています。



Busy Bro 3.5\"_b0177760_13113186.jpg

ボディ側面のレッグパーツ。

『Smokin' Dad』の2対のレッグパーツは画像のようにロック部分をカットすることで
着底時にボヨンと開くアクションが生まれますが、アクションを生み出すというよりも
どちらかと言うと姿勢を整えるスタビライザー的な要素の方が強いです。



Busy Bro 3.5\"_b0177760_12385901.jpg

ちなみにロックパーツは画像の赤丸の箇所です。

あえてロックパーツを残して反対側をカットするとより水を動かすチューニングができるんですが、
あまりやる人がいないので次回作の『Smokin' Dad 3.5"』ではこのロックの仕方は止めようかなと。




Busy Bro 3.5\"_b0177760_12390339.jpg
『Busy Bro』の4対のレッグパーツは
『Smokin' Dad』よりも大きな意図を持たせています。



Busy Bro 3.5\"_b0177760_12390532.jpg

水を受けてピリピリとアクションするこのレッグパーツの断面は十字形状。

例えばフリーリグはシンカー着底後ワームが水平姿勢でフォールしていくのが良いとされていますが、
十字形状のレッグパーツはフォール時は肉厚な面が水を受けて細かいアクションを生み
シンカー着底後の水平フォール姿勢では薄い面が水を受けることによってよりスローにフォールします。

また、例えばリザーバーの急斜面など、
着底したボトムの角度によってはワームが水平姿勢を取れない場合もあるので
どんな姿勢になってもレッグパーツがしっかり水を受けて
よりスローにフォールさせて魚にしっかり見せるという意味でも
この十字断面のレッグパーツは効果を発揮。

十字断面は縦は肉厚、横は極限まで薄くなっていますが、
この薄いパーツがあるだけでもフォールスピードは変わってきます。

この部分をカットすることでのフォールスピードや
微波動アクションのチューニングも可能ですね。



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長いアームパーツは着底時の倒れ込みで
ユラユラと揺れるアクションを生み出します。

長さがあるので強くアクションを入れると
グワングワンと大きく腕を振ります。

食わせのクローワームと言いつつも
唯一存在感のあるアクションを生み出せるのがこのアーム部分。

〝微波動で誘う〟っていうのが当初のコンセプトでしたが、
使い方によってはアームパーツのアクションで強めにアピールすることも可能。

アームのアクションで魚に気付かせて
微波動で口を使わせるってイメージですね。

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各パーツに焦点を当てて説明してみましたが、
まとめるとボディ、アーム、レッグの各パーツがしっかり水を掴むことで
操作感はあるんだけど複雑でナチュラルな波動を生み出すっていうのがこのワームの特徴。

なのでそれを活かした使い方で使っていただければと思います。

主な使用リグはフリーリグはもちろん、
テキサスリグ、ヘビキャロ、ヘビーDS、ジグトレーラー、
あと個人的にはフットボールヘッドでもよく使います。



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対象魚はバスだけにとどまらずチヌやキビレ、ロックフィッシュなど
海のゲームフィッシュにも適しています。

チニングには少し大きいと思われる3.5インチですが、
リリースしてから今までで一番釣果を見るのは実はチニングだったりします。

バスもそろそろ本格的なシーズンが始まるので
良い釣果が見られると思います。



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というワケで、
NEWアイテムの『Busy Bro 3.5"』について特徴を書き綴ってみました。

このワームは見た目の感じも今までのNOIKEのワームとはちょっと違った
NEWタイプのクローワームになったかなと思います。

パーツの多いワームなので
状況に合わせて細かくチューニングできるっていうのも
個人的にはNEWタイプな部分かなぁと。

でも、まずはノーマル状態で使って欲しいので、その話は別の機会に・・・


ではまた。





# by waterlettuce | 2024-03-22 04:52 | NOIKEの仕事