kemkemのロゴ その4
2009年 07月 17日
いよいよロゴデザインの話です。
これまではデザイン作業に入る前の話をしてきました。
それを踏まえてデザインしていくワケなんですが、
幅広い年齢層に受け入れてもらいたいルアーなので
あまり偏った表現は避けて、誰が見てもわかりやすい
ものにすることを心掛けました。
「スモラバ=kemkem」と覚えてもらえる様な
スモラバのアイコンになるロゴになればいいなぁと。
これがkemkemのロゴです。
スモラバの形を「kemkem」という文字で表現ました。
kemkemのような形に特徴がある商品の場合は
単に商品名をロゴ化するよりも、
商品の形をうまくロゴに取り入れることで、
印象に残りやすいロゴになると思います。
ケムケムカットと呼ばれるフロントラバーが特徴なので
それを強調するような感じで。
中層をフワフワ泳いでいる見え方にする為に
立体感のあるロゴを少し下から見上げたアングルにしています。
バスがkemkemにバイトする瞬間の目線にしたかったんです。
パッケージや印刷物などには上のロゴを使いますが、
ロゴの扱いが小さくなってしまったり、グラデーションが
キレイに再現されにくい時には、下のような簡略化したロゴを使います。
キャップやTシャツはこっちのロゴですね。
媒体や表現のテイストで使い分けます。
背景の色は、明るくて元気なイメージにしたかった事と
店頭での見え方を考えて彩度の高いイエローにしました。
ロゴの紺色はもう少し鮮やかな紺色を使うのが定番なのですが、
駄菓子のちょっとレトロなニュアンスを出す為に
あえて少しくすんだ紺色を使っています。
店頭に並ぶと、どことなく懐かしい駄菓子屋の感じがしませんか?
パッケージ以外にも、こんなものを作ってます。
ロゴマニュアルというものです。
ロゴマークというのは企業にとっては財産なので、
色んな所で使われた時でも印象が変わらないようにする為に
重要なロゴはこのようにマニュアルを作って管理するんです。
kemkemのロゴはNOIKEにとって
とても大切なロゴですから。
さらに、してはいけない使用例も作って
間違った使われ方をしないような配慮をしています。
いかがでしたか?
小さなパッケージですが、
結構色んな事を考えて、細かな作業をしています。
未来のバス釣りを担う子供達が、
kemkemをきっかけに釣りの楽しさを
わかってくれたらいいなぁと思いながら作りました。
気に入ってもらえると嬉しいです。
以上でオリジナルkemkemのロゴの話は終わりです。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
前回お話しした『駄菓子とフライ』のフライの部分は
また近いうちにお話しする事にしますね。
オマケです。
知っている人もいるかと思うんですが
kemkemの台紙には私のちょっとした遊びを入れています。
裏面の注釈をよく見て下さい。 わかるかなぁ?
ではまた。